デマを平気で垂れ流すビジウヨ政党の内ゲバ〈日本保守党vs参政党〉 万博推進で「公金チューチュー」狙いの〈維新〉 その真相【適菜収】
【隔週連載】だから何度も言ったのに 第52回
■維新の金脈、妖怪ミャクミャク
われわれは危殆(きたい)に瀕しているのではない。すでに崩壊後の社会で暮らしているのだ。維新レベルの犯罪もよく耳にするようになった。東京・世田谷区で深夜1人で歩いていた女性に「飲みに行こう」「家はどこ」などと声をかけ、数分にわたりつきまとったうえで、女性の服に手を入れるなどして胸や尻を触った疑いがもたれている会社員の久保貴之容疑者。調べに対し久保は「女性の体を触ったが、もんではない」と供述しているという。維新の井戸正利が女性の胸を触っている写真が週刊誌に流出した際の弁明。「胸を触ったのは事実です。でも揉んだわけではない」をそのまま踏襲している。
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福岡県警の20代の男性巡査長が、熊本市内の駐車場や路上で女性に下半身を露出したとして、書類送検されたが、これでは女子高生3人に向かって下半身を露出し、公然わいせつの疑いで現行犯逮捕された日本維新の会東京1区支部長で衆院選の公認候補だった赤坂大輔レベルである。
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東京維新の会は、4月の東京都江東区議選の期間中に公認候補が有料のインターネット広告を流していた、と発表。公職選挙法では選挙運動で候補者名を示した有料ネット広告を出すことを禁じている。この件に関し、維新の馬場は、「すぐに削除したということで、これは私はケアレスミスの範疇に入るのではないかなと思う」と発言。他人に厳しく身内にはひたすら甘い。ついには万博の気持ち悪いキャラクター「ミャクミャク」はかわいがられていると言い出した。「太陽の塔ができた時、最初の多くの反応は『けったいなもんできたな~』という感じでしたよね。ミャクミャクも最初評判悪かったんですけれども、今はもうミャクミャクとかわいがられていますから」
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「ミャクミャク」はマンホールの蓋のデザインにもなっていたが、下水道に生息しているのだろうか。大阪のアンダーグラウンドから立ち上ってくるあらゆる汚いものを象徴している妖怪にも見える。悪臭、悪意、ルサンチマン……。汚辱にまみれた万博もとっとと中止したほうがいい。万博の中止を決めた場合の補償額の上限は、現在約350億円。これは物議をかもしている万博の大屋根(リング)の建設費とほぼ同額だ。だったら、補償額が跳ね上がる前に中止を決めたほうがいい。一部の連中の利権のために国民を巻き添えにするなという話。
文:適菜収
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